メソアクティス/診療項目

次世代エレクトロポレーション メソアクティス

エレクトロポレーションについて
エレクトロポレーション(電気穿孔)法は、1972年E.Neumannらが
電気的に刺激すると小胞膜を通して分子を輸送できると報告して
以来研究が活発化し、J.C.Weaverらの基礎的機構の追及に伴って、遺伝子交配等への活用に関する研究が進められてきました。

 

美容用電気穿孔器はイタリアのMicrolab社等を中心に開発され、
アクシダーム、メソダームからメソアクティス等に改良されてきました。
近年、医療や美容の有効成分を無痛迅速に経皮導入する手法として注目を浴びています。Weaverによると、電気穿孔の本質的特長は、

?短い電気パルスの適用、
?脂質二重層膜の荷電と放電、
?迅速局所的な膜内構造再構築と緩徐な膜修復、
?膜の穿孔(親水性孔群の生成)、
?経皮(膜)輸送量の驚異的な増加、からなります。

本手法は、電気刺激を与えると角層細胞間脂質や細胞膜にランダムな多数の親水性孔を惹起し、開孔時に物質の出入りをもたらしますが、最終的に皮膚は元に戻るとされています。

上記経皮導入法の物質送達効率を調べるため、非侵襲分光法を用い、皮膚表面下1μmの角層中を赤外全反射減衰(IR-ATR)法で観測しました。
まず、経皮導入法として電気穿孔、超音波穿孔、イオン導入の3法を取り上げ、7%トラネキサム酸水溶液の角層中への導入濃度を比較しました。
その結果高分子のヒアルロン酸では、超音波穿孔とイオン導入の2法では全く導入されず、電気穿孔法でのみ導入されることが確認されました。

※ エレクトロポレーション施術は梅田院限定です。

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ヒアルロン酸の導入結果(1046cm-1)
ヒアルロン酸のATR赤外吸収スペクトル
電気穿孔器以外の超音波穿孔器 とイオン導入器ではほとんど導入されませんでした。

電気穿孔器の中では、4%2%1%の順に導入濃度が多かった。
高分子であるヒアルロン酸は、皮膚を穿孔するタイプの電気穿孔法でないと
導入されないと考えられています。

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ヒアルロン酸のATR赤外吸収スペクトル
ヒアルロン酸のATR赤外吸収スペクトル
導入物質のスペクトルが導入液のスペクトルと一致することから、高分子であるヒアルロン酸が、正極プローブでは導入されず、負極によって確かに導入されたことがわかりました。
糖のCO伸縮の1046cm-1を基準にして導入濃度を求めました。

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ヒアルロン酸とコラーゲン混合水溶液(医師用)のスペクトル
ヒアルロン酸とコラーゲン混合水溶液(医師用)のスペクトル
医師向けのヒアルロン酸・コラーゲンの混合水溶液を電気穿孔法で導入した。同じ高分子でも、コラーゲンの方がヒアルロン酸よりも皮膚に浸透しやすいことが 示されました。

メソアクティスは全く痛みを伴わず、最大陰加電圧やパルス時間幅が自動的に調整されていて安全です。電圧波形が顔、体、傷跡等の施術部位や、しわ、シミ、美白、スリム化等の施術メニューによって異なり、応用範囲が広く、最高の導入器といえます。

明星大学理工学部化学科 教授・理学博士 上田 豊甫先生
「経皮的エレクトロポレーション(Dermo-Electroporation)法による物質送達効率の検討」
第107回目日本皮膚科学会総会 ランチョンセミナー20 2008.4.20 より抜粋

エレクトロポレース(電子孔) ハーバード・MITメディカルサイエンス-ウィヴィーグループ電顕写真

エレクトロポレース(電子孔) ハーバード・MITメディカルサイエンス-ウィヴィーグループ電顕写真

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皮膚のレンガ壁モデル

ケラチン基質の角層細胞からなるレンガが、多層ラメラ脂質二重層膜の細胞間脂質からなるモルタルで張り合わされて、バリアとなります。・・・

詳細説明はこちら

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Q:イオン導入との違いは?

A:
電気を使うという点ではエレクトロポレーションと同じですが、イオン導入ではイオン化する小さな物質(ビタミンC誘導体など)を電気の力(反発する力や引き合う力)を利用して肌の内部に浸透させます。そのため、イオン化しない物質や高分子の物質は導入できないという欠点がありました。
エレクトロポレーションでは電気パルスによって穿孔を開けるため、ヒアルロン酸やコラーゲン、トラネキサム酸、ビタミンビタミンA・C・E、CoQ10などのサプリメントなどのイオン化しない物質も肌の奥深くにしっかりと浸透させることができます。

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Q:光治療(ポラリス・フォトフェイシャル)との違いは?

A:
光治療は皮膚内部で熱を発生させ、組織に一度ダメージを与えることで肌再生を促す治療です。

■ポラリスについて
ポラリスはラジオ波とレーザー光を組み合わせたもので、皮膚内部の繊維芽細胞に熱刺激を与えます。それによって起こる肌の再生力を利用してコラーゲン再生を促し、肌全体を引き締めタルミ・シワを改善させます。施術時に弾かれたような軽い痛みがあります。また効果の持続期間が短いので3〜4週間おきに5、6回程度の施術が効果的です。

■フォトフェイシャルについて
IPLというカメラのフラッシュのような特殊な光を肌に当て、色素(メラニン)を熱反応させることでコラーゲン再生を促し、シミやそばかすなどを改善します。
色素沈着などの色に関係するトラブルに効果が高く、痛みやダウンタイムもほとんどありませんが、一度の照射では充分な結果が得られないことも多く、数週間あけて5〜10回施術するのが理想的と言われています。

エレクトロポレーションは電気パルスで薬液を浸透させていきますので皮膚へダメージを与えることがほとんどなく、安全な治療法と言えます。

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イオン導入・超音波導入・エレクトロポレーションの比較表
  イオン導入 超音波導入 エレクトロポレーション
ターゲット 皮膚(〜真皮まで) 皮膚(〜真皮まで) 皮膚
脂肪層(セルライトも)
筋層
導入できるもの ・イオン化した成分、
・分子量の小さい物質
・イオン化できない成分
・分子量の大きい物質
・脂溶性物質
・イオン化できない成分
・分子量の大きい物質
・脂溶性物質
導入できないもの ・非電解質成分
・イオン化できない成分
・分子量の大きい物質
   
導入できる成分 ・ビタミンC
・ビタミンE
・アミノ酸
・プラセンタ
・トラネキサム酸
・ビタミンC ・ビタミンE
・ビタミンA 
・ビタミンB2、B5
・ビタミンK ・βカロチン
・アミノ酸 ・プラセンタ
・ビタミンC ・ビタミンE
・ビタミンA(レチノール)
・ビタミンB2、B5
・ビタミンK ・βカロチン
・ヒアルロン酸
・コラーゲン ・エラスチン
・アミノ酸 ・プラセンタ
・セラミド
・プラチナナノコロイド
・アルジルリン
・イソフラボン
・アルブチン
・コエンザイム
・Q10・L-アルギニン酸 
・CRP ・フォス  
・ファチジルコリン
・L-カルチニン
・甘草エキス
・アゼライン酸
・IGF-1 ・EGF ・FGF(α、β、1、7)
・EDTA-4NA 
・スイートアーモンドオイル
・ミノキジジル
・ステロイド剤  ・HGH

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Q:加薬する液にはどのような効果がありますか?

A:
当院では海外一流メーカーに製造依頼しているオリジナルメソリフト薬液があり、

・美白作用:肝斑・シミ・ソバカス・クスミ・色素沈着などの改善
・疾患治療:乾燥肌・肌荒れ・(アトピー性)皮膚炎などの改善
・抗老化作用:小ジワ・タルミ・ほうれい線・インディアンライン
            マリオネットライン・ブルドッグ様顔貌などの改善

効果がございます。特にお肌全体の質感改善、若返りに効果があります。更に美白効果や肝斑・シワ・タルミ傷跡の改善など、20分程度の施術で直後からも効果が現れます。二の腕、腹部、腰部などの身体の部分やせにも効果があります。ほとんどの美肌有効成分のある一定の分子量の医薬品の導入が可能なため、薬剤の適正な組み合わせによりメタボリックシンドロームや加齢臭改善への応用も期待できます。

オプションでグルタチオン、CoQ-10、ビタミン16種などの肌質改善・長期効果持続の薬剤を導入することができます。当院では世界中から最先端のお肌への有効成分を仕入れていますので、詳しくはお問い合わせください。

イオン導入等と同じく、永久的な効果があるものではありません。個人差はありますが、1回の施術での効果は数週間から数カ月程度と言われています。
お肌の状態を見ながら、継続して施術されると効果的です。

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脂肪やセルライト溶解効果のあるメソセラピー

Q:メソセラピーとは?

1952年にフランスのミッシェル・ピストール博士によって開発・提唱された治療概念で、本来はMesoderm層(中胚葉由来の皮下結合組織や脂肪組織など)に薬液を注射投与する治療法でした。元来は癌治療・ペインコントロール目的の一法でした。その後1987年にフランス医療学会がこの方法を伝統的治療法として見直し、近年は大学医療部でも導入されるようになりました。
約10年ほど前から美容医療分野でも脂肪を溶解する目的で多剤薬品を混合注射する方法が試行される様になり、「メソセラピー」=「脂肪やセルライトの溶解目的の注射療法」であるかのような意味で誤解されたまま独り歩きして認知されてきた背景があります。然しながらこの概念の適用範囲が広く、現在では皮膚の若返り、シワ・ラルミの改善、ニキビ治療、妊娠線や傷跡の治療、脱毛症治療などにも用いられ、「メソセラピー」で「リフト」する
ことを「メソリフト」という造語が生まれ発展するほどになってきました。

要するに、メソセラピーとは皮下に薬液を注入する治療法の総称です。

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Q:注入の頻度は?

●1回の注入量は4A(=20cc)まで
●1クール 4回〜6回
●1クールの治療間隔は約2週間
 ヒアルロニダーゼやメソリフトは例外です

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Q:メソセラピーの種類と効果は?
メソセラピー 薬液名称 成分
●フォスファチジルコリン
(FFC) 1A=5cc
※フォスファチジルコリンは天然大豆成分のレシチンから抽出したもの
脂肪融解・セルライトの除去・リンパ液の増加
●リポスタビル
(Lipostabil)
3-sn-フォスファチジルコリン(FFC) 
脂肪燃焼
●セルソルブ
(Body Serum)
リノール酸
コリン・イノシトール
ビタミンA/C/E
セルライト溶解
●セルフォーム
(Cell Form)
1V=10cc
高濃度5%フォスファチジルコリン(FFC)
ニコチン酸アミドリポ酸 
アルニカエキス(抗炎症アロエ抽出物)
L-アラニン・L-リジン・L-スレオニン・L-システイン・N-アセチルシステイン・αリポ酸
脂肪融解・セルライトの除去・リンパ液の増加・抗炎症 
●ヒロラーゼ
(Hylorase)
ヒアルロン酸分解酵素ヒアルロニダーゼ
ヒアルロン酸溶解・血腫溶解・セルライトの除去促進

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Q:脂肪・セルライト溶解目的のメソセラピー療法・複合療法とは?
1.皮下脂肪層への直接注射
部分痩せしたい所に間隔に直接注射
6.ダーマローラー浸透法
顔面の引締めや皮膚再生と顔部分痩せ
を同時に治療
2.眼窩脂肪層への直接注射療法
腫れぼったい瞼の改善
7.カーボメッド併用療法
炭酸ガス治療と同時に注入
3.エレクトロポレーション併用療法
忌わしい痛み・出血・赤み・痒み・腫れが
全くない導入方法
8.脂肪腫治療・術後線維組織溶解
脂肪注入豊胸術後のしこり治療法の一法
脂肪吸引等の術後瘢痕拘縮解除法の一法
4.同種多剤併用セパレート注射法
フォスファチジルコリン+セルソルブなど
9.αリポ゚酸・高濃度ビタミン点滴・健康
元気と痩身を両立
5.異種多剤併用セパレート注射法
プラセンタやCoQ10などとの併用療法
メソリフトとの相乗効果で肌若返り効果
10.成長ホルモン放出ホルモン併用療法
成長ホルモンとの相乗効果でより全身の痩身効果がアップします
※ エレクトロポレーション施術は梅田院限定です。

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